植物オイルとは、オイルの選び方とは、ファイトケミカルとは

植物オイルとは

オイルは、宗教的儀式や高い地位の象徴など、価値のあるものとして利用されてきました。
一番古いものは、旧石器時代に明かりや防寒、皮膚の保護のために使われていたという記録があります。
200万年前に、既にオイルが存在していたとは驚きです。
また、縄文時代にはエゴマの栽培が行われ、3世紀頃、大陸から搾油道具が日本にやってきて、植物オイルは宗教や政治目的の税として奉納される貴重なものとなり、今では生活に欠かせないものとなりました。
オイルははるか昔より、生活の一部となっていたのです。
今回はそんなオイルの扱い方についてご紹介いたします!

ファイトケミカル(フィトケミカル)とは?

植物オイルは、脂肪酸脂溶性ビタミンファイトケミカルの3つから構成されています。
耳にすることが多くなってきたファイトケミカルは、第7の栄養素と言われていますね。
植物は動物のように自ら生活しやすい所に移動することができず、強い太陽光線や害虫などのストレスにさらされています。
植物がそのような環境で生き抜けるのは、防御システムのおかげです。
光合成をおこなう際に、糖分の一部が変化して化学物質を発生させ、身を守っているのです。
これがファイトケミカルです。
色、香り、灰汁などに含まれており、その種類は約1万以上あると言われていて、現在では約1500種類ほど解明されています

ファイトケミカルの最大の特徴は、抗酸化作用です。
活性酸素を防御、除去する抗酸化力が強いことから、若々しく維持する力があると注目されているのです。
ココナッツオイルにはガリウム酸というファイトケミカルが含まれています

オイルの選び方とは?

オイルを買う時、どこを見て買っていますか?
値段が安いから、量が多い(または少ない)からといった点を気にされる方が多いと思います。
オイルを酸化させる要因は、熱、空気、光です。

気を付けていただきたい点が3点あります。
・遮光性のガラス瓶か、ステンレス製の容器であること。
・置いてある場所が、高温の場所でないこと。
・エキストラヴァージン、低温圧搾(コールドプレス)、非加熱圧搾であること。
特に避けていただきたいのは、搾油方法が書かれていないものです。
化学溶媒を使って精製している可能性があるので、搾油方法が書かれていないものはまず買うのは控えた方がよさそうです。

オイルにも賞味期限があります。
安いからと言って量の多いものを買うよりも、自分が使い切れる量のものを買うべきです。
期限の切れたものを使うのも控えましょう。

植物オイルの保存方法は?

オイルは、熱、空気、光でどんどん酸化していきます。
毎日容器の蓋を開けることで、空気に触れて酸化をしていくので、開封後はなるべく早めに使い切ることをオススメします。
また、基本的には、直射日光や照明などが当たらない冷暗所で保管するのが無難です。

ココナッツオイルの保存方法は?

保管方法は他の植物オイルと同じですが、ココナッツオイルは酸化しにくいので、他のオイルとは違って、開けたら早めに使わないといけないということはありません。
2~3年で使い切ることをオススメしますが、15年間棚に置かれていたココナッツオイルを分析したところ、酸化しておらず、食べても安全だったという話があるほどなので、保存方法にもよりますが、相当な期間、酸化しないようです。

また、ココナッツオイルは24.4℃の温度で白く固まりますが、品質には問題ありません。
飽和脂肪酸は低温で固まってしまうので、50%以上もの飽和脂肪酸が含まれているココナッツオイルは固まって当然です。
温かいところに置いておくと透明の液体になりますが、それはココナッツオイルの特性なので、心配しないでくださいね。

ココナッツオイルの一日の摂取量とは?

一日に大さじ3,5杯(50g)のココナッツオイルを摂るようにしましょう
最善の健康状態を保つために必要とされている中鎖脂肪酸がこの量だからです。
中鎖脂肪酸の抗微生物作用は、中鎖脂肪酸が増えれば大きくなります。
より多くの中鎖脂肪酸を摂れば、病気の予防だけでなく、食べ物の消化と栄養を良くしたり、健康効果は高まります。
太平洋諸島の島民の中には、最大で一日大さじ10杯ものココナッツオイルを摂取しながらも、非常に健康な人たちがいることから、少なすぎるよりも多い方が良いですね。

ファイトケミカルの効果も期待でき、他の植物オイルよりも扱いやすいココナッツオイル。
固まったココナッツオイルは、バターのようにパンに塗ったりして使いやすいですし、液体のココナッツオイルはコーヒーに浮かべて飲むなどして使い方は様々です。
毎日積極的に取り入れていきたいですね。

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