ココナッツオイルがアトピーにいいとは

ココナッツオイルがアトピーにいいとは

アトピーに悩んでいる人は、かゆくて寝られないとか、乾燥するとか、肌が荒れているから人に会いたくないなど、様々な悩みがあると聞きます。
皮膚科に行ってステロイドをもらい一時はかゆみが治まり安心しても、また再発、またステロイドを塗る、の繰り返しになってしまい完治することがないとも耳にします。
肌に塗るものも食事にも気にしていても治らないという方は、まずは本当に正しい食事ができているのかチェックしてみてください。
最近では大人になってからアトピーになる方も増えてきていると言います。
アトピーで悩んでいる方は少しでも良くなるように、今アトピーでなくても気を付けて欲しいことをご紹介いたします!

アトピーとは?

アトピーとは「奇妙なもの」というギリシャ語に由来しています。
皮脂腺の多く集まる、おでこ、顔の頬、わきの下、腕の関節部分に特に、かゆみや湿疹が現れ、どんどん全身に広がっていく、アレルギー性の過敏症のことです。
アトピーの症状は赤ちゃんや子どもの頃に現れるものだと思われがちですが、大人になってからも現れることはあります。
現に、最近では大人になってからアトピーに悩む方も増えてきています

アトピーの原因とは?

アトピーの原因として考えられるのは、
①質の悪い油
②消化しきれないほど食べ過ぎた動物性たんぱく質(牛乳、卵、肉など)
の2点です。

人間の身体にはオイルが必要だということは以前説明いたしましたが、私たちの体は約60兆~100兆個もの細胞が集まって構成され、その細胞には細胞膜と言われるオイルで組成される膜があり、その細胞膜を作っているのが、私たちが普段口にしている油です。
私たちが普段口にしている油が私たちの体を作っていると考えると、とても大切なものであることは分かると思います。

質の悪い油というものは、主にリノール酸を主成分としたオメガ6の油のことです。
戦後急速に増え始め、今でも様々な料理に使われています。
当たり前に使われるようになったのと同時に、アレルギー疾患や生活習慣病などが急激に増えてきた事実があります。
アトピーも一種のアレルギー過敏症なので、油と関係していることは容易く想像できますね。
細胞膜に質の悪い油の成分が蓄積することで、アレルギー体質に変化させてしまうのです。

②については次で詳しく説明いたしますが、1960年代中頃からアトピー患者が増えてきました。
その原因としては、この頃から和食中心の食事から、野菜の少ない食事、質の悪い油と動物性たんぱく質の多い洋食が増えてきたからだと考えられます。
また、この頃から加工食品が増えてきたことも一因と考えられます。
加工食品には質の悪い油が多く含まれるためです。

アトピー患者の皮膚の状態は?

アトピー患者の皮脂膜と、その下にある角質層が活性酸素で酸化してしまった状態であるという現象は既に認められています。
家庭で普段使っている質の悪い油も一緒で、放置しておくと、色が変わったり、嫌な臭いを放ったりします。
これは油が酸化して、過酸化脂質に変化している結果です。

アトピー患者の皮膚の状態も、家庭で使っている油と同様で、普段口にしている油から組成される細胞膜が、活性酸素によって過酸化脂質に変化してしまい、皮脂膜と角質層が酸化した状態になっているんです。

ポリペプチドとは?よく噛んで食べるとは?

ポリペプチドとは、蕁麻疹やかゆみの元となる物質です。
生物が、摂取した物質を分解処理して利用可能な栄養素にする過程のことを消化と言いますが、アトピーの原因の②で挙げた、たんぱく質を消化する際にできるのがポリペプチドです。

たんぱく質はいくつものアミノ酸分子がたくさん鎖でくっついた形をしていますが、それを消化するには、少しずつ切って短くし、1/500~1/300以下のアミノ酸という形にして分解しなければなりません。
このアミノ酸に分解される途中にできるのが、ポリペプチドです。
ポリペプチドは栄養素として利用できないどころか、体内に留まり、皮膚へ排出されていきます
また、以前は体内に吸収されないと考えられてきましたが、風邪などで体調を崩した際など腸管内の環境が悪化すると、腸管の粘膜が膨張し、吸収されるということも分かってきています。
毎日多量の動物性たんぱく質を食べると消化が間に合わなくなる=ポリペプチドがどんどん蓄積され体内からあふれ出し、皮脂腺を通して皮膚表面に排出され、かゆみなどが生じるということになります。

小さい頃に、「よく噛んで食べなさい」と教えられてきたと思いますがその意味は、たんぱく質がアミノ酸レベルまで分解しやすくなるので、ポリペプチドがかゆみの元になりにくいからということだったんですね。

大人でも摂り過ぎると消化が間に合わず、分解しきれないので、ましてや消化力の弱い子どもは摂り過ぎると、どんどん溜まっていってしまいます。
アトピー患者が小さい子に多いのはそのためだと考えられます。

アトピーを緩和させるには?予防するには?

ここまで読んでくださった方は想像がつくかもしれませんが、
質の良い油に変えること動物性たんぱく質を摂り過ぎないことが必要です。

質の良い油として、特にココナッツオイルがオススメです。
ココナッツオイルは植物オイルの中でも数少ない飽和脂肪酸であるため酸化しにくく、そして、豊富に含まれる中鎖脂肪酸は素早く吸収、分解されてエネルギーになるので体内に蓄積されません。
また、活性酸素の除去などの効果が認められています。
詳しくはこちら

動物性たんぱく質を摂り過ぎないようにするためには、言うまでもなく野菜、海藻、大豆、魚などを中心とした和食にすることです。
また、調理方法もできるだけ、煮る、焼く、蒸すなどにすると油もあまり使わずに調理できます。
筋肉、内臓、神経などの元となるのが動物性たんぱく質なので、全く排除するというよりは調理方法をアレンジしてメニューに加えてみるといいでしょう。

質の良い油、動物性たんぱく質を抑えるだけで、少しずつ体質は変わっていきます。
体質だけでなく肥満予防になるので、自然と生活習慣病予防にも繋がりますね。
今アトピーではないから関係ないと思わず、体のためにも毎回の食事のことはしっかり考えましょう。
夜は焼き肉だから、昼は焼き魚にしようといった、小さな心がけから始めてはいかがでしょうか。

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